たまに行くパン屋が変わっている。
薄暗くどこか古ぼけた、
個人経営な感じがアリアリと出ている、
良く言えば暖かい雰囲気のパン屋だ。
自分としてはそういう店は好きだ。
他では食べられないパンを置いてあることが多い。
しかしこの店はそれだけではなかった。
入口の自動ドアが開く時、
天井を伝わせた紐がその動きに合わせて、
目の前の壁にサッカーのユニフォームを吊り上げる演出で迎え入れてくれるのだ。
なぜパン屋でユニフォーム?
紐を、わざわざ。
店主の脳内世界に迷い込んでしまった気がしてクラクラする。
自分はもうダメかもしれないと、
逃げ腰になる中どうにか掠め取った、
野菜のシャンピニオンソースパン。
甘いクリームが入った雪だるまパン。
バターの挟まれた柔らかい楕円形のワッフル。
どれもおいしかった。
なんやかんやしっかり楽しんだのである。
あとはカレー味のちくわパンにさえ手が伸びれば、
もう何も怖がらなくて良い気がしているのだが...。
ロールパンの上にでろーんと延びている黄ばんだちくわが、
どうにも僕の精神を責めさいなむのである。
薄暗くどこか古ぼけた、
個人経営な感じがアリアリと出ている、
良く言えば暖かい雰囲気のパン屋だ。
自分としてはそういう店は好きだ。
他では食べられないパンを置いてあることが多い。
しかしこの店はそれだけではなかった。
入口の自動ドアが開く時、
天井を伝わせた紐がその動きに合わせて、
目の前の壁にサッカーのユニフォームを吊り上げる演出で迎え入れてくれるのだ。
なぜパン屋でユニフォーム?
紐を、わざわざ。
店主の脳内世界に迷い込んでしまった気がしてクラクラする。
自分はもうダメかもしれないと、
逃げ腰になる中どうにか掠め取った、
野菜のシャンピニオンソースパン。
甘いクリームが入った雪だるまパン。
バターの挟まれた柔らかい楕円形のワッフル。
どれもおいしかった。
なんやかんやしっかり楽しんだのである。
あとはカレー味のちくわパンにさえ手が伸びれば、
もう何も怖がらなくて良い気がしているのだが...。
ロールパンの上にでろーんと延びている黄ばんだちくわが、
どうにも僕の精神を責めさいなむのである。