2017年5月21日日曜日

「わいしょう」って読むんだね。

たまにはハンバーガーをかじりながら歩こうと立ち寄るマクダーナー。


一番安いハンバーガーに、
兼ねてより興味のあったスモークベーコンとトマトをトッピングでオーダー。


「¥180か、なかなかいいじゃないか」
なんてひとりごちていたら、
レジをしてくれているクルー(バイトと言ってはいけない)の男性が、


「これおいしいんですか?」


おっと、これは不意討ちだ。
しかし沈着冷静な僕は華麗に切り返す。


「いや、初めてです」


僕と彼の間に和やかな笑いが起る。
後ろに並び始めた他の客への移行もスムーズで完璧なオチだ。


出来上がりを受け取る時、


「今度感想聞かせてください」


気さくでとても魅力的なクルー(略)なのだろう。


ここでまた自己採100点満点の笑顔を向けて、
歩き出した次の瞬間、僕は思う。




「もうこの店来れないな」







不思議と少し安心していた。
ほんの些細な触れ合いにプレッシャーや卑屈さを持ち込んでしまう、
矮小な性分を確かめることができた。



そんな自己憐憫に浸りながら飲み下すオリジナルバーガーの味は、
すぐに9%の缶チューハイにかき消されてしまった。