2018年1月5日金曜日

暇人狂騒曲。

メガネやコンタクトレンズも扱っている家電量販店。
新年早々、僕は併設の眼科医に、
オープン30分以上前から並んでいる。


ほどなくして僕の後に、
親子か姉妹かのような女性2人連れが並んだ。
その後ろには誰も並ばない。


それもそうだろう。
僕があまりにも早い時間に並ぶのは、
診察の待ち時間に対する並々ならぬ忌避感からである。


きっと幼少時に通っていた皮膚科で、
延々と待たされ続けた挙げ句、
液体窒素で出来物を焼かれていた痛みの二重苦が根底にあるに違いない。


しかしそんなことは今は関係ない。
気の毒なことだ。
彼女達は端から見ればヒマ人(僕)の奇特な行動の被害者である。


誰か早く、彼女達の後ろに並んであげてほしい。
間違ってなかったと思わせてあげてほしい。
僕はもう変なやつでいいから、
彼女達まで同じにしないであげてほしい。
いや、変なやつ(僕)に先を越されて先頭にも立てない分、
余計みじめな気分になるだろう。


誰かこの、迷える子羊達を助けてあげて。


向かいはゲーム売り場。
Xボックスのデモ画面を眺めながらの祈りが、
僕の初詣になった。