帰り道に常駐する小柄なオッサン。
周りが暗くて顔はよくわかりません。
特徴的なのが、
すれ違うまでは声をかけてこないこと。
僕が通り過ぎた後で、
「…キャバクラは—」
必ずこのセリフ。
ボソッと呟くような口調がとても怖い。
ただでさえ僕は相手に背(うしろ)を見せているわけですから。
「殺(と)ろうと思えば殺れるんだよ?」
という威圧がビッシビシきます。
そのオッサンと昨夜も出くわしました。
やだな〜と思いつつも仕方ないので、
いつも通りすれ違います。
そしたら…!!
「…ゥ……ヘゥブシッ!!」
くしゃみだーーーー!
オッサン失敗したー!
顔は見えないにしても、
肩を震わせるのは止められず。
割と平和な街のようです。
ごくまれに別ルートで帰宅する時に遭遇するキャッチ、
ムライケンジロウ(似てるから)についてはまた改めて…。